基礎編
中部産業株式会社
基礎 木構造 断熱 屋根・防水 給水方式
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ここでは基礎の施工方法と注意しなければならない部分を掲載してあります。
ご質問やご不明な点などございましたら、こちらのお問い合わせフォームで当社までお問い合わせください。

基礎も一棟一棟個別に全棟構造計算を実施して安全の確認を行っています。


 家すなわちお施主様の安心の暮らしを支える基礎。その重要性はだれが考えても分かりますよね。
 しかし、木造住宅の基礎に関しては、意外と規制がないのをないことをご存じですか? 大工さんは木の種類や性質などは経験上よく知っていますが、鉄筋やコンクリートのことについては専門外です。
 木造住宅とはいえども、その基礎部分は小規模の鉄筋コンクリート製の建築物といえます。良識がある会社では、第三者機関が配筋検査を行っていますが、これもどの建物にも共通のマニュアルに沿って行う程度なのです。

 しかし、皆さんの生活スタイルが多様化する現代社会においては、様々な形の建物が建てられております。  その現状を鑑みた上で、個別に解析をして上部からどう力がかかって下部がどう支えるかをしっかり把握した上で、基礎設計を行う必要があると思っています。


地盤調査の結果を基に、基礎構造計算を行っています。それにより基礎スラブ底面の面積や厚み・立ち上がりの断面や鉄筋量を算出して、現場に正確に反映させています
ベタ基礎の場合、底盤(スラブ)と立ち上がりの梁(基礎の立ち上がり)で変形を抑え、上部構造を支えます。
基礎には図のようなイメージで力がかかります。
その力による変形を食い止める為の方法として【地中梁】を用います。
ベタ基礎であっても建物の重さを支える底盤の面積が大きすぎると基礎自体がその力に耐えられなくなり亀裂を起こす可能性があります。 つまり、ベタ基礎だから大丈夫なんていう安易な考え方は禁物です。
では、地中梁とは?
ここで言う地中梁とは、底盤(スラブ)にかかる力が集中しないように、ベタ基礎の立ち上がり部分を地中に伸ばして断面を大きくした梁のことをいいます。(右図参照)

右図の各寸法は、構造計算により、一棟一棟変化します。
※SE構法では、立ち上がり幅170ミリ以上必要です。

基礎工事では、ここをチェック!
【砕石地業】
砕石を入れる厚みも確保して床堀し、良質な砕石を入れ十分転圧して引き締め、形を整えていきます。基礎と地面が接する大切な部分ですが、後には見えなくなってしまいます。床堀の深さが足らなかったり、現場で出た土をそのまま使うといったことの無いよう確認しましょう。
【防湿シート敷き込み】
 地業を整えてから、防湿シートを敷設します。
基本的にコンクリートは水分を吸収します。基礎下からの湿気を止める大事な役割を担っていますので、隙間など無いように施工しなければいけません。特に配管貫通箇所は後から補修が必要です。
【捨てコンクリート】
 捨てコンクリートは耐力の計算には含まれませんし、法律上義務でもありません。しかし、鉄筋を配筋する際に先の防湿シートを破ってしまいやすいためと、型枠の正確な位置だしをする際の墨打ちに効果を発揮します。

 捨てコンクリートまで仕上がりました。これから、正確な位置を標すために、光波やトランシットを使って位置出しをします。
この段階で先ほどの
地中梁が、どの位置にあるかがはっきりわかりますね。後に基礎が出来上がると、この状況は全く分からなくなりますので、早めの確認が必要となります。
【位置だし・鉄筋配筋】
捨てコンクリートの上に、墨で位置を出して鉄筋を配筋していきます。複雑になればなるほど、鉄筋工の腕の見せ所です。手際よく、きれいに配筋することが、後の型枠工がスムーズにいくかどうかの明暗を分けます。 また、捨てコンクリートをは耐力に含まれませんのでコンクリートブロック等で鉄筋を浮かし、鉄筋がコンクリートにしっかりかぶるように施工します。
【配筋検査】
 配筋工程を終えましたら、10年の保証を受ける為に第三者機関の検査を行います。事前に提出している基礎図を基にその通り施工されているかどうかのチェックと、鉄筋の継ぎ手状況など細かい事項を確認をします。
  この検査に合格しなければ、コンクリートの打ち込みは一切行えません。
【コンクリート打ち込み】
 写真のように、コンクリートを打ってしまうと鉄筋の様子が全く分かりませんね。 基礎工事はこのようにコンクリートを打ってしまうと、その違いは誰が見ても見分けがつきません。また、鉄筋コンクリート構造は専門的な知識を要するため、残念なことに悪意がなくても知らず知らずのうちに不適切な施工をしてしまっている場合をよく見かけます。
 そのことは、建築のプロとして、今後も訴え続けていかなければならない事だと思っています。

気をつけてください。
(知らなければ、そのままですよ。)
まだまだ、日常的にこのようなことが行われているのが現状です。
 写真の現場は実際に高山で行われている、ある業者さんの施工時の写真です。ぱっと見では分からないかもしれませんが、耐久性などの観点から、非常に重要な部分であることは間違いありません。あまりにも気になったので、掲載しました。
 その後、結局いずれも、捨てコンクリートなしで基礎コンクリートの打設をしていました。 工事期間は確かに早かったです。
防湿シートが端まで敷かれていない。 広い家なのに、地中梁が全くない。
防湿シートはただ敷けば良いというものではありません。コンクリートは湿気を吸い上げます。端までしっかり敷いてなければ効果は半減してしまいます。 先記しましたように、基礎は建物の重さを地盤に伝えて支えます。通常力がかかるのは、外周部だけではありません。内部に偏った力がかかると、底盤が耐えられなくなる可能性があります。

注:本ページ記載の事項は、他社さんを批判するものではありません。
この業界が、良識ある業者でいっぱいになるようにと願ってのことです。

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